カテゴリ:ヨーロッパ( 28 )
復活祭

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今年はグレゴリオ暦とユリウス暦のイースターが同日ということ。次に西方教会、東方教会、どちらも同日にこの日を迎えられるのは2025年ということです。

Osternspziergang von Goethe
ファウストより「復活祭の散歩」 ゲーテ

春の恵ある、物呼び醒ます目に見られて、
大河にも細流にも、もう氷はなくなった。
谷間には希望の幸福が緑色に燃えている。
冬は老いて衰え、荒々しい山奥へ引っ込む。
そして逃げながら、そこから粒立った氷の一しぶきを、青み掛かる野へ、段だらに痕の附くように蒔まいている。
しかし日は、白い物が残っているのを許さないで、何物にも色彩を施そうとする。
そこにもここにも製作と努力とがかいま見える。
それでもこの界隈にはまだ花が咲いていない。
その代りに、日は晴衣を着た人を照し出している。
まあ、跡へ戻っておいで。この高みから
町の方を振り返って見ようじゃないか!
空洞うつろで暗い里の門から、
色々な書物を持った人の群れが出て来る。
今日は誰もかれも、日向ぼっこがしたいのだ。
あれは皆、主の復活の日を祝っている。
自分達も復活して、
低い家の鬱陶しい間から出たり、
手職や商売の平生の群を離れたり、
頭の上を押さえている屋根や搏風の下を遁れたり、
肩の摩れ合うような狭い巷こうじや
礼拝堂の尊い闇から出たりして、
外の明あかりを浴びているのだから、無理は無い。
あれを見給え。大勢が活溌に田畑の上へ散らばって行く。
川には後先になったり並んだりして、
面白げに騒ぐ人を載せた舟が通っている。
あの一番跡の舟なんぞは、
沈みそうな程、人を沢山に乗せて出て行くところだ。
あの山の半腹の遠い岨道、側道にさえ
色々な衣裳の彩色が光って見える。
もう村の方からどよめきが聞こえて来る。
大勢の者にとってはここが真の天国なのだね。
「ここでは己も人間だ!。人間らしく振舞っても好いのだ」と、
老若ともに満足して叫んでいるのだね.
(訳 森鴎外)



続く・・・
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by dirigent-yuichi | 2017-04-16 21:09 | ヨーロッパ
20年〜光陰如矢
2009年11月9日 ベルリンの壁が崩壊してから20年が経ちました。20年前、私にとっては遠い国の出来事だったのですが、今は、多くの友人が住んでいる国です。その中に、旧東ドイツ時代に幼少期を過ごした友人もいます。

2009年現在、旧東ドイツの地域の住宅賃料は、旧西ドイツ地域の半分以下と言われています。これは、旧東ドイツの地域の地価が20年たった今も西ドイツに追いついていないとも考えることができます。

また、先に行われた、ドイツの連邦議会選挙の結果で、「選挙の壁が町を分ける」という記事(ドイツ語)がドイツの新聞ターゲスシュピーゲル紙に出ました。旧東ベルリンの地域では、東独時代の独裁政権(社会主義統一党)の流れを組むLinke党が占めたというものです。これについては、ベルリン中央駅:ドイツ総選挙、ベルリンの東西分断(日本語サイト)をご覧下さい。

かつて、ベルリンの壁の崩壊へと繋がった、オーストリアへの越境を見逃したハンガリー。今、その国では、医師と看護師の賃金が同額だそうです。不安定な経済状況に追い打ちを掛けるように起きた金融危機で、国家は危機的な状況に陥っているようです。

ヨーロッパは、EUという大きな共同体となり、これからどのような国になっていくのでしょうか。
かつて、社会主義の理想追求をしたチェコスロヴァキア共和国で起きた「プラハの春」、その20年後、「ベルリンの壁崩壊」そして、今年、その壁崩壊から20年。
この大きな節目にたち、極東の島国に住む我々日本人が、遠い国の出来事ではなく、20年後の世界に向けて、共に考え、歩んでいくことが必要なのだと思います。
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by dirigent-yuichi | 2009-11-09 23:20 | ヨーロッパ
ブルガリア訪問 その4
滞在期間中、黒海に突き出た半島、ネセバルを訪れました。
ここは、島ごと世界遺産になってます。
まさに観光地という町並みで、たくさんの観光客であふれておりました。

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by dirigent-yuichi | 2009-06-26 16:27 | ヨーロッパ
ブルガリア訪問 その3
ブルガリアのブルガスへ向かう飛行機の中で、イギリス人とオーストラリア人の仲間に遭遇。席が近くなかったので、飛行機をおりた後に合流。無事、入国手続きを済ませ、オーガナイザーの迎えの車に3人で乗り、ホテルへ向かいました。

今回オーガナイザーが手配してくれたホテルはブルガスから18km離れたポモリエにあるリゾートホテルです。
アパートメントタイプになっており、炊事もできるようになっていました。

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さて、今回のブルガリア訪問の目的、それは、
第1回ブルードナウ国際オペラ指揮者コンクールへの参加でした。

書類審査を通過したコンペティター(コンクール参加者)が世界中から52人集まりました。

今回の課題曲は、
W.A.Mozart : Le Nozze di Figaro
P.Mascagni : Cavalleria Rusticana
G.Bizet : Carmen
G.Puccini : La Boheme
の4つのオペラでした。

開催期間の長いこのコンクール、コンペティターは、各々待ち時間を思い思いに過ごしていました。
プールサイドで勉強する者、プールで泳いでいる者、おしゃべりしている者、
部屋にこもっている者など・・・。

コンクールの会場は、ブルガス国立歌劇場でした(下の写真)。割とモダンな外観の建物でした。

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会場の中の形も一風変わっていました。

オーケストラも歌手も素晴らしく、伝統とスタイルを守っている劇場でした。
多くの劇場が、伝統とスタイルがだんだんと薄れて国際化していく中、
伝統とスタイルを守っている劇場のメンバーと音楽作りができたことは、
とても幸せなことで、貴重な経験でした。

10日間という長い開催期間が終了しました。
私は、惜しくも入賞を逃しましたが、とても良い経験を積むことができました。
そして、新たな指揮者仲間との出会い、皆、本当に素晴らしい魅力的な人達でした。
再会を誓い、それぞれの土地、それぞれのステージへ散っていきました。
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by dirigent-yuichi | 2009-06-25 11:40 | ヨーロッパ
ブルガリア訪問 その1

今回のブルガリア訪問、どのルートで行くか、散々悩んだ挙句、ロンドン経由を選択しました。
そういうわけで、成田空港第2ターミナルより、JALつまり日本航空でロンドンまで、
まず飛びました。色々な航空会社の価格を比較したところ、なんとJALが一番
安かったのです。こんなこともあるんですね~。日本の航空会社は比較的
高いんですけどね015.gif

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出国の手続前に、少し腹ごしらえをと、カフェクロワッサンへ、パンとコーヒーを
買って奥のテーブル席へ、他の客は全て女性、それも喫煙者なのです。
後から続々来る客も全て女性で、且つ喫煙者なのです。
タバコを吸わない私にとって、その状況での食事は拷問に近い・・・・・。
急いで食事を済ませ、席を立ちました002.gif

出国手続きを済ませ、水を買いに売店へ、すると、マスクがた~んと売っていました。
巷では軒並み売り切れなのに、成田空港には優先的に入荷されているようでした。

さて、搭乗口で待っていると、機体準備に時間が掛かっているため、遅れるとのこと。その間、搭乗口近くで待っていると、客室乗務員が次々と航空機へ乗り込んでいきました。そのとき、ゲートを開けて通るとき、こちらへ(空港内部へ)向いて一礼するのです013.gif
これ、日本で見られる不思議な光景の一つだと思うんです。たとえば、スーパーやデパートの店員さんも、売り場と裏を出入りするとき、必ず一礼します。この理由を知りたいといつも思っているのですが・・・未だにわかりません。

そんなこんなで待つこと1時間、予定より一時間遅れで機内へ案内され、1時間15分
程遅れて離陸と相成りました。

さあ、約12時間のフライトの始まりです。
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by dirigent-yuichi | 2009-06-21 19:35 | ヨーロッパ
帰国
4ヶ国7都市を半月の間に訪問してきました。懐かしい友人たちとの再会、そして新しい友人との出会い、とても楽しかったです。

しかし、スケジュールがハードで、移動に費やした時間が48時間くらいだったので結構疲れました。

さてさて、アレンジの締め切りも近づいていることだし、あまり休んでいる暇はありません。来月は、結婚式も控えております。寝不足の日々が続きそう・・・
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by dirigent-yuichi | 2008-09-21 15:59 | ヨーロッパ
再び欧州へ
イタリアより帰国して10日足らずですが、また、明日より半月、欧州へいってきます。今回は、友人を訪ねる旅、4カ国 7箇所を廻る予定です。懐かしい友人たちに会えるのがとっても楽しみです。

ではいってきます!!!
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by dirigent-yuichi | 2008-09-04 22:32 | ヨーロッパ
ニュルンベルク裁判
10月1日よりNHK総合で3夜連続で放送されたドキュメンタリー「ニュルンベルク裁判」を見ました。これは、ニュルンベルク裁判の記録映像をもとにドラマ仕立てにされたもので、とてもよく出来ていました。3夜、それぞれ、アルベルト・シュペーア、へルマン・ゲーリング、ルドルフ・ヘスのひとりづつに焦点をあてたものになっていました。一部ですが、歴史的にも重要なこの軍事裁判のドキュメンタリーをみて。これらの事は、決して忘れてはならないことではなく、我々が、もっと知るべき事であると、改めて感じました。


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by dirigent-yuichi | 2007-10-04 22:24 | ヨーロッパ
マッターホルン
スイスのツェルマットに、アルプスを見にいってきました。何とも美しい姿のマッターホルンに抱かれ、改めて自然の美しさに魅了されました。

↓ ホテルのテラスからのマッターホルン。何とも美しい。
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↓ 標高3,883mのクラインマッターホルンからのモンブラン。
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↓ ゴルナーグラートからのマッターホルン。
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↓ ツェルマットの町並み。
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そして、スイスと言えば、ラクレットとチーズフォンデュです。
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by dirigent-yuichi | 2007-06-29 17:36 | ヨーロッパ
ロシアより
あっという間の10日間を終え、サンクトペテルブルグより帰国しました。比較的暖かい陽気(といっても平均気温はマイナス3度)に恵まれたのですが、一日だけ、マイナス10度近くまで下がった日がありました。マイナス5度を下回るとさすがに辛く厳しい寒さでした。
サンクトペテルブルグアカデミー交響楽団はとても素晴らしく、チャイコフスキーの交響曲第6番を味のある響きで演奏してくれました。ロシアのオーケストラと、ロシアの作曲家の曲を、ロシアで演奏し、ロシアの聴衆に聴いて頂くという貴重な経験をさせて頂く機会を得られたことを、心より感謝している次第です。
学べば学ぶほど、自分が進もうとしている世界の大きさを痛感します。今見えている部分も、本当の大きさの100万分の1にも満たないのかもしれません。人の心の中に広がる芸術には、そこ知れぬ広がりがあり、終わりがないのでしょう。
これからも、その広い広い世界を探求し続けていきたいと、改めて思いました。


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by dirigent-yuichi | 2006-11-11 20:45 | ヨーロッパ